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Daily Archives:2017-09-02

子供の本

こんにちは、歯科医師の山田です。

最近子供のために購入した本で、大人が読んでも面白いものがありましたので、紹介したいと思います。

『こども孫子の兵法』、『こども菜根譚』、『こども「学問のすすめ」』(すべて齋藤孝監修あるいは著)の3冊です。

『孫氏の兵法』や『学問のすすめ』はあまりにも有名で、誰でもその題名を耳にしたことがあると思いますが、実際に読んだことのある人は多くないと思います。私も読んだことがありませんでしたが、子供に読ませるにあたって、自分でも一度読んでみました。

子供用なのでわかりやすい解説もついており、とっかかりとしては非常によいと思いました。“なるほど”と思う言葉がいくつもあり、いくつかを紹介したいと思います。


・少なければ則ち能くこれを逃れ、若かざれば則ち能くこれを避く。(こども訳:意味のある「逃げる」だってあるんだよ。かなわないなら、さっさと逃げてしまおう。『こども孫子の兵法』より)

駄目だと思いながらもつい引き時を誤ってしまうことはよくあるので、頭の隅に常にこの言葉を置いておく必要があると思いました。

・兵は拙速なるを聞くも、未だ巧久なるを賭ざるなり。(こども訳:トラブルは長引くと解決がむずかしくなってしまうよ。『こども孫子の兵法』より)

面倒なことはつい後回しになることが多いので、早く解決することの大切さをあらためて確認させられました。

・我、人に功有るも、念うべからず。而るに、過たば則ち念わざるべからず。(こども訳:人にした親切なんて、さっさと忘れてしまおう。人にかけてしまった迷惑こそ、ずっと忘れないでいよう。『こども菜根譚』より)

つい見返りを望んでしまいがちなので、気をつけたいと思いました。

・書を読みて聖賢を見ざれば、鉛槧の傭為り。(こども訳:どんなに本を読んでも、中身を自分のものにしなければ、読んでいないのと同じだよ。『こども菜根譚』より)

本を読んでも実際にそれを生かすことが出来ていないことが多いので、胸に突き刺さる言葉です。

・顔色容貌の活発愉快なるは、人の徳義の一箇条にして、人間交際において最も大切なるものなり。(今のことばでいうと:表情が明るくて、楽しそうにすることは、人としてすばらしいことです。これは人とつきあう上で、とてもたいせつなことです。『こども「学問のすすめ」』より)

上機嫌でいることが社会のマナーだということは、常に肝に銘じておきたいと思いました。

みなさんも、本屋さんで見かけたら、一度読んでみてください。

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