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Category Archive: 歯槽膿漏

【医療相談】3歳の子供が健診で反対咬合と言われました…

Question

3歳の子供が健診のときに反対咬合で経過観察と言われました。治療をした方がいいか、何歳まで経過をみるのかわかりません。

Answer
お子さんの歯並びに関するご質問で多いのが、「治した方がいいのか?」「何歳で歯ならび治療を始めるのがいいのか?」です。治した方がいいのは、機能的な問題がある場合、また永久歯の萌出に支障がある場合などです。これらは早めに治療を開始します。前歯にすき間がある、少し曲がっているなど審美的な問題は、程度にもよりますしご本人が気にしているかどうかも関係しますが、多くは早くから始めなくてもいいでしょう。

矯正治療をするときは歯並びだけでなく、骨格的な問題、顎の大きさ、バランス等を考慮します。一見同じように見える歯並びでも治療方法も装置も違うことはあります。治療が必要か、いつ開始した方がいいかは、諸々の状況を考慮して決めるので親御さんが判断するのは難しいでしょう。心配な場合は受診をおすすめします。

3歳のお子さんの反対咬合では使用装置も限られますしお子さんの負担も大きいので、今は経過観察でいいと思いますが、いつまでかは分かりません。かかりつけ歯科医院での定期的な観察が必要です。

【お口のお悩み相談コーナーとは】
つくば市を中心に無料で配布されているフリーペーパー「つくまる ~つくばまるごとマガジン~」の中で連載されている『街のお医者さん つくまる相談室』にて、つくば駅から車で6分の当院(医療法人社団洸友会 つるみ矯正歯科)院長による歯科医師の立場からの質問への回答が掲載されています。過去に掲載された記事もバックナンバーとして当院ホームページにて掲載しております。

【医療相談】マウスウォッシュがあれば歯磨きは不要ですか?

Question

歯周病が気になるのでマウスウォッシュを使おうと考えています。マウスウォッシュを使えば歯みがきはしなくても大丈夫ですか?

Answer
テレビのCMなどではそんなイメージを持たれると思いますが、歯みがきのあとに使うのが理想的です。歯周病は細菌の塊(バイオフィルム)であるプラークが原因ですが、この塊(バイオフィルム)があると洗口液の殺菌成分が届きづらくなるので、洗口液の使用前に歯ブラシで物理的にバイオフィルムを取り除く必要があります。

洗口液を選ぶ際にまず気をつけてほしいのが、液体ハミガキと混同しないこと。液体ハミガキは歯みがき前に使うもので、使い方が全く違います。また使いたい理由、歯ぐきの炎症を抑えたいのか、むし歯を予防したいのか、など目的をはっきりさせると洗口液を選びやすくなります。使う時は使用方法をよく読んで、記載されている時間しっかりすすいで下さい。多くは20~30秒ですが、意外と長く感じるものです。

洗口液は絶対に使わなければいけないのもではありません。歯みがきの補助と考えて下さい。そして歯周病には歯科でのケアーは必須です。

【お口のお悩み相談コーナーとは】
つくば市を中心に無料で配布されているフリーペーパー「つくまる ~つくばまるごとマガジン~」の中で連載されている『街のお医者さん つくまる相談室』にて、つくば駅から車で6分の当院(医療法人社団洸友会 つるみ矯正歯科)院長による歯科医師の立場からの質問への回答が掲載されています。過去に掲載された記事もバックナンバーとして当院ホームページにて掲載しております。

【医療相談】歯槽膿漏は治りますか?

Question

歯槽膿漏になってしまったらどう治せばよいのですか?完全に治るものなのでしょうか?

Answer
歯周病(歯槽膿漏)は細菌による感染症で、歯を支える組織(歯槽骨など)を破壊する病気です。細菌のかたまりであるプラークや歯石を取り除くことが最も確実で効果的な治療法です。

歯周病は急に進行する病気ではありません。最初は炎症が歯ぐきのみにとどまる歯肉炎。それが進行すると歯槽骨を少し破壊する軽度歯周炎となり、さらに進行すると中等度、重度歯周炎になります。各ステージでスケーリング( 歯石除去)は最も大切ですが、それぞれ治療内容は異なってきます。重度になると歯は抜ける寸前。治療はたいへん困難になります。

歯肉炎のうちに治療をすればもとの健康な状態に回復しますが、歯周炎になると失われた歯槽骨を取り戻すのは難しくなります。ただし炎症を止め再発を防いで現状維持していけば歯を守ることはできます。歯周炎の治療は、早期にとりかかるのがとても大切なのです。

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歯と口の健康週間(6月4日~10日)

 

6(ム)と4(シ)でムシ歯。

そんな語呂合わせから毎年6月4日は『むし歯予防デー』と言われていますが、実は今は違った名称で実施されているのをご存知ですか?

日本歯科医師会によってむし歯の予防を普及啓発のために『むし歯予防デー』として実施されていたのは1928年(昭和3年)から1938年(昭和13年)までのたった10年間だったそうです。昭和3年とは今から89年も前の事です。

 

では今現在はというと、
6月4日から10日までの1週間は「歯と口の健康週間」とされています。

「歯と口の健康週間」

歯と口の健康に関する正しい知識を国民に対して普及啓発するとともに、歯科疾患の予防に関する適切な習慣の定着を図り、併せてその早期発見及び早期治療を徹底することにより歯の寿命を延ばし、国民の健康の保持増進に寄与することを目的としている。

『むし歯予防デー』以降も度々名称の変遷があって、1958年(昭和33年)に厚生労働省、文部科学省、日本歯科医師会によって「歯の衛生週間」が制定され、その名称が長く続いておりました。そして4年前の2013年(平成25年)に「歯と口の健康週間」へと名称が変更になりました。

 

お口のトラブルの中で『むし歯』は老若男女問わずかかりやすい病気のうちの1つです。但し歯医者で治す病気は、『むし歯』だけではありません。むし歯以外に、歯肉炎・歯周病・口内炎・歯槽膿漏・歯髄炎・根尖性歯周炎・歯列不整・不正咬合・歯数異常・萌出位置異常・腫瘍・歯牙破折・嚢胞・舌炎・顎関節症・摂食嚥下障害…など、列挙した疾病の他にも多くの口腔内疾病があります。

 

 

大抵の口腔疾患はというと、進行すればするほど治療にかかる時間治療費用身体への負担の全てが大きくなります。つまり早期に発見したり早めの処置を行っておくことで、それらの負担が軽減出来ます。

歯医者に通う機会を逃していた方は、この健康週間をきっかけに検診を受けてみましょう!

学校検診などでむし歯が見つかったり、要確認となった場合の検診・予防処置・治療も受け付けております。

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