診療も終わりかけた頃、小さな鳴き声が聞こえた。近くに猫がいます、と衛生士のさとちゃんが窓の外にいる小さな命をみつけた。家の周りをぐるぐる逃げて最後は垣根の中に入り込んで身動きが出来なくなって、ミャアと鳴いた。
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それかの何日間は忙しかった。病院に連れて行って、たくさん薬を飲ませて、シャンプーをしてストレスのかからない簡易の家を作って、里親を探した。ほんとにほんとにかわいい赤ちゃん猫だった。患者さんがさくらちゃんと呼んでいたが私たちは名前を呼ばないように努力した。親になった方は、もっていったカゴまでも頬をあてて喜んで下さった。素晴らしい毎日が猫ちゃんにありますように祈っている。