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Category Archive: クリーニング

【医療相談】加齢によって歯周病になる?

Question

年をとるとみんな歯周病になるって聞きました。本当ですか?

Answer
歯周病は細菌の感染によって歯ぐきに炎症が生じ、さらには歯を支える骨が壊れる病気です。たしかに歯周病になる人は中高年から増加します。ある調査によると20~30代では約3割ですが、50代では半数を超え、60代では6割以上という結果がでています。

これは
①歯ぐきの免疫力の低下
②歯ぐきの細胞の老化
③歯ぐきの血管の変化
が関係すると考えられています。

それに加え長年の生活習慣(喫煙など)の蓄積や全身の病気(糖尿病など)の影響があります。
しかし、加齢によりみんなが歯周病になるわけではありません。
歯周病の原因であるプラーク(歯垢)と歯石(プラークが石灰化したもの)をきちんと除去できれば歯周病は防げます。
そのために大切なのは正しい歯みがきとクリーニング、定期的なメインテナンスです。

【お口のお悩み相談コーナーとは】
つくば市を中心に無料で配布されているフリーペーパー「つくまる ~つくばまるごとマガジン~」の中で連載されている『街のお医者さん つくまる相談室』にて、つくば駅から車で6分の当院(医療法人社団洸友会 つるみ矯正歯科)院長による歯科医師の立場からの質問への回答が掲載されています。過去に掲載された記事もバックナンバーとして当院ホームページにて掲載しております。

【医療相談】3歳の子供が健診で反対咬合と言われました…

Question

3歳の子供が健診のときに反対咬合で経過観察と言われました。治療をした方がいいか、何歳まで経過をみるのかわかりません。

Answer
お子さんの歯並びに関するご質問で多いのが、「治した方がいいのか?」「何歳で歯ならび治療を始めるのがいいのか?」です。治した方がいいのは、機能的な問題がある場合、また永久歯の萌出に支障がある場合などです。これらは早めに治療を開始します。前歯にすき間がある、少し曲がっているなど審美的な問題は、程度にもよりますしご本人が気にしているかどうかも関係しますが、多くは早くから始めなくてもいいでしょう。

矯正治療をするときは歯並びだけでなく、骨格的な問題、顎の大きさ、バランス等を考慮します。一見同じように見える歯並びでも治療方法も装置も違うことはあります。治療が必要か、いつ開始した方がいいかは、諸々の状況を考慮して決めるので親御さんが判断するのは難しいでしょう。心配な場合は受診をおすすめします。

3歳のお子さんの反対咬合では使用装置も限られますしお子さんの負担も大きいので、今は経過観察でいいと思いますが、いつまでかは分かりません。かかりつけ歯科医院での定期的な観察が必要です。

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【医療相談】マウスウォッシュがあれば歯磨きは不要ですか?

Question

歯周病が気になるのでマウスウォッシュを使おうと考えています。マウスウォッシュを使えば歯みがきはしなくても大丈夫ですか?

Answer
テレビのCMなどではそんなイメージを持たれると思いますが、歯みがきのあとに使うのが理想的です。歯周病は細菌の塊(バイオフィルム)であるプラークが原因ですが、この塊(バイオフィルム)があると洗口液の殺菌成分が届きづらくなるので、洗口液の使用前に歯ブラシで物理的にバイオフィルムを取り除く必要があります。

洗口液を選ぶ際にまず気をつけてほしいのが、液体ハミガキと混同しないこと。液体ハミガキは歯みがき前に使うもので、使い方が全く違います。また使いたい理由、歯ぐきの炎症を抑えたいのか、むし歯を予防したいのか、など目的をはっきりさせると洗口液を選びやすくなります。使う時は使用方法をよく読んで、記載されている時間しっかりすすいで下さい。多くは20~30秒ですが、意外と長く感じるものです。

洗口液は絶対に使わなければいけないのもではありません。歯みがきの補助と考えて下さい。そして歯周病には歯科でのケアーは必須です。

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【医療相談】歯槽膿漏は治りますか?

Question

歯槽膿漏になってしまったらどう治せばよいのですか?完全に治るものなのでしょうか?

Answer
歯周病(歯槽膿漏)は細菌による感染症で、歯を支える組織(歯槽骨など)を破壊する病気です。細菌のかたまりであるプラークや歯石を取り除くことが最も確実で効果的な治療法です。

歯周病は急に進行する病気ではありません。最初は炎症が歯ぐきのみにとどまる歯肉炎。それが進行すると歯槽骨を少し破壊する軽度歯周炎となり、さらに進行すると中等度、重度歯周炎になります。各ステージでスケーリング( 歯石除去)は最も大切ですが、それぞれ治療内容は異なってきます。重度になると歯は抜ける寸前。治療はたいへん困難になります。

歯肉炎のうちに治療をすればもとの健康な状態に回復しますが、歯周炎になると失われた歯槽骨を取り戻すのは難しくなります。ただし炎症を止め再発を防いで現状維持していけば歯を守ることはできます。歯周炎の治療は、早期にとりかかるのがとても大切なのです。

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【医療相談】歯磨きしても片方はむし歯が多い

Question

二人の子供がいます。同じように歯みがきをしているのに、兄はむし歯がなく妹にはたくさんむし歯があります。この違いは何でしょうか?

Answer
ご兄弟で来院されている方をみると、たしかにむし歯の数に大きな違いがあることがあります。そもそもどうしてむし歯になるのでしょうか?むし歯には、以下の4つが関係します。

  1. むし歯菌の数・強さ
  2. むし歯菌の餌になる糖分
  3. むし歯菌に抵抗する強さ
  4. 時間

同じように甘いものを食べ、同じように歯みがきをしていても③の違い、つまり唾液の性状や量、歯の質、歯並び、フッ素の使用の有無などにより違いがでてくるのです。

唾液は食べかすや細菌を流したり、細菌の繁殖をおさえたり、むし歯予防にとても大切です。唾液の量が多く、唾液の力(中和作用)が強いほどよく、反対に量が少なく力が弱いほどむし歯になるリスクは高くなります。磨いているのにむし歯になりやすいと感じている方は、唾液の量が少なく力が弱いのかもしれません。

でもこのように不利な条件の方も、それに合わせた予防をすれば心配することはありません。歯並びに合わせた歯みがき練習、歯科医院での定期的なクリーニングとフッ素塗布を受け、おやつや甘い飲み物の取り方に注意しください。むし歯になりやすい方でも、むし歯ゼロは可能です。

 

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【医療相談】定期的なお口のクリーニングとは?

Question

「定期的にお口のクリーニングをしてください。」と言われますが、どんな事をするのですか?自分で磨いているだけではダメですか?

Answer
治療が終わった後も、治療後の経過を診てケアをするために定期的に予約をとっていただいています。このメインテナンスは、快適になったお口をより長く維持するために行われている、診察と検査、そしてクリーニングがセットになった歯科のケアシステムのことです。3~6ヶ月に一度、患者さんの症状に合わせた間隔で行います。

検査とクリーニングの主な担い手は歯科衛生士です。患者さんのお口の中を診て検査し、ホームケアできているか確認して、その方に合ったケア方法を提案します。歯周ポケットの深いところはどこなのか、磨き残しの多いところはどこなのか、把握できている方は少ないと思います。どんなによい詰め物や被せ物をしても、プラークが大量にあるお口であれば、新たな問題は必ず起こります。自分のお口の弱点を知りケアすることが治療を成功させるカギなのです。

上手な歯みがきのコツが分かった後は歯科衛生士がクリーニングします。歯のプロが器械を使って行うクリーニングは、治療や予防に効き目のあるレベルまでお口をいったん徹底的にきれいにするものです。歯のツルツル感、爽快感をぜひ味わってください。この本来の気持ちよさの発見でその後のケアも変わってくると思います。

 

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